・座る・立つ・歩くのがつらい
・階段の昇り降りがつらい
・膝が痛くて正座ができない
・関節が張れて痛む
・膝の裏がつっぱって痛い など
周りの人に話しても、なかなか理解してもらえないのが膝の痛み。でもその症状が進むと慢性的になり、階段の昇り降りやしゃがんだりするようなちょっとした動作ですらつらくなってきます。
膝は関節の中でも腰と並んで痛みを感じやすい部分でもあり、特に40歳後半以降の女性に多く見られることが多い症状でもあります。
「これぐらいの痛みなら大したことない」と放っておくと、時間の経過とともに悪化してしまうことになりかねません。我慢せずなるべく症状の軽いうちに、早めにケアして正しい対処法を実践することが重要です。
膝ってどんな構造になっているの?
膝の関節は身体のなかで一番大きな関節で、太もも(大腿骨)とすね(脛骨)の継ぎ目にあたり、お皿(膝蓋骨)を含む3つの骨から成り立っています。
大腿骨と脛骨・膝蓋骨と大腿骨の接触面(関節面)は関節軟骨というクッションで覆われており、大腿骨と脛骨の関節面には、さらに半月板という三日月形のクッションがもう1つあります。
そのほか、大腿骨と脛骨の間には靭帯といわれるひも状のものが4本張っていて、この靭帯によって膝関節の前後左右の安定性が保たれています。
また、膝を曲げ伸ばしする働きは筋肉や腱によって行われており、大腿四頭筋や膝蓋腱は膝を伸ばす働きを、膝屈筋は膝を曲げる働きを担っています。
さらに、膝関節全体は滑膜という薄い膜で裏打ちされた関節包という袋に包まれています。滑膜では関節液が作られ、膝の滑らかな動きや関節軟骨の栄養に大切な役割を果たしています。
その膝の痛みは?
一口に膝の痛みといっても疾患名を列記していくと、実にたくさんの名前が挙げられます。
・変形性膝関節症
・半月板損傷
・膝関節周囲の靭帯・腱などの損傷
・滑液包炎
・ベーカー囊腫
・タナ障害
・オスグットシュラッター病
・鵞足炎 など
中には病院で検査しても原因が分からず「異常なし」と診断が出るような膝の痛みもあります。
しかし、日常生活で常に違和感があったり、なかなか治らず毎日のように痛みを感じる、そんな時は体重管理・運動・姿勢などといった生活習慣の見直しも必要です。少し工夫するだけでも膝への負担を減らし、痛みを軽減することができます。膝にやさしい生活を心がけましょう。
膝の痛みで最も多い変形性膝関節症
厚生労働省では、変形性膝関節症で悩む日本人の数を自覚症状を有する人数として約1000万人、潜在的な人も含むと約3000万人と推定しています。
これを日本人の人口を1億2000万人とすると、なんと4人に1人という計算になります。
この数は年々増加傾向にあり、50歳以上の男女の割合でみると女性のほうが1.5倍~2倍多いこともわかっています。
しかも、要介護となる原因の10.9%は関節疾患で第4位に多く、変形性膝関節症もこの中に含まれています。(H.22年)
日本人の平均寿命から考えても、QOL(生活の質)を維持する上で変形性膝関節症の予防が重要な課題であることは間違いありません。
当院における膝痛治療の考え方
上記のように、膝の痛みといえども様々な原因が考えられます。治療院によっては「なんでもお任せ下さい」という院もありますが、当院では何による膝の痛みかが重要であり、中には外科的な手術を必要とする症状もあると考えます。
また症状が改善された後も、以前と同じような日常生活を送ってしまうと再発の原因となってしまいます。皆さんが毎日をより快適に過ごして頂けるよう、お一人おひとりの状態に合わせて日常における注意点・ストレッチ・メンテナンスなどのご提案もさせて頂きながら施術にあたらせていただければと思っています。
膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
原因を明確にした上で、最善の対処法を提案できればと思っています。